
「ノルディック・ウォーク」の利点の1つが、例え、足腰が弱っている高齢者であっても、2本のポールを持って四足歩行になるため、再び歩くことができ、しかも姿勢が正しくなって、前を見て歩けるようになる点です。
特に、歩行には杖が必要な人や車椅子に頼る必要がある人、また、術後などのリハビリテーション中の人などが、もういちどしっかりと歩くことができるようになる、いわゆる歩行回復の支援に役立つ点が、1本の杖を使う場合とは根本的に違っています。
人にとって『歩くこと』は自然なことです、それだけに、自分の意志で、自分の足を使って歩くということ自体が喜びになると感じている人は、世の中にたくさんいます。
そういう潜在的な願いに応えるのもリハビリテーションになります。
ちなみに、杖による歩行は、欠けている機能を一時的に補うものです。
杖は、体重を支えたりする役割は果たせますが、歩行を再生させる機能はありません。
そういった意味でノルディック・ウォークは歩くことを再生するエクササイであり、再現性のある科学ということから、リハビリテーションにも有効なわけです。
ノルディック・ウォークのリハビリテーションの有効利用としては、例えば、プロのアスリートが足を痛めたりした際などにも適しています。
足への負担を軽減しながらも、歩くことで筋力を増強させることができるからです。
実際に、過去には、いろいろなアスリートの方のリハビリテーションに対して、ノルディック・ウォークが有効性だったという報告もあります。