
■肺気腫(はいきしゅ)
呼吸器の中でも、呼吸細気管支と肺胞が拡張し、そして破壊されるのが「肺気腫」です。
肺の中で酸素と二酸化炭素を交換する役割を担っているのが肺胞です。
「肺気腫」になると、その肺胞を形作っている「肺胞壁」が破壊され、肺胞が正常に働かなくなります。
そうなると息を吸うことはできても、吐き出す時に上手く空気が肺から出ていかなくなってしまいます。
肺気腫になると、息切れや咳、痰、痩せるなどの症状が現れます。
特に息切れに関しては、身体を動かすとより強くなり、休むと改善するようになります。
そして咳や痰は、急に悪化した際に多く見られます。
その他の特徴としては、進行がゆっくりであることも挙げられます。
症状は、少しずつ気道や終末細気管支から末梢にかけての拡大していき、その結果、呼吸困難に陥るわけです。
ちなみに、もし放置しておくと、さらに治療が困難と言われている「肺性心」に移行する場合があります。
また、肺胞が拡張と破壊を繰り返すことで、まれに『ブラ』と呼ばれる袋ができて、より重い呼吸器機能障害に陥ることもあります。
そして、症状が悪化すると、普通に歩くのはもちろん、安静にしていても呼吸困難が生じるようになります。
肺気腫になる原因は、まだ解明されていませんが、肺気腫患者の8割以上を喫煙者が占めていることからタバコとの関係が深いと考えられています。
また、遺伝的な要素があることも指摘されています。
なお、発病してからタバコを止めても病気の進行は止められませんが、そのまま吸い続けていると、肺気腫の急激な進行する可能性が高くなります。
ですから、治療に関して禁煙は絶対条件になります。