A. 大腿骨頚部骨折の治療法としては骨のくっつきにくさの点から、自分の骨をくっつける方法(骨接合術)と人工物に置き換える方法(人工骨頭挿入術、全人工股関節置換術)の2つがあります。
① 自分の骨をくっつける手術(骨接合術)は、主に55歳未満までの若い方が対象です。できるだけ自分の骨を残すことが望ましいことから、ずれ(転位)があっても、できる限りねじやピンを使用して自分の骨を接合する治療法です。
② 人工物に置き換える手術(人工骨頭挿入術、全人工股関節置換術)は、65才以上の高齢の方や、ずれが大きすぎて骨折部がくっつかない可能性が高い方に行なわれます。
55~65才の中年の方は、日常活動レベルや合併症などを勘案して、手術方法が選択されます。
B. 大腿骨転子部骨折の治療は、解剖的特徴から骨をくっつける骨接合術が選択されることが多いです。
手術の大きさの程度の違いや術後合併症の種類、頻度がそれぞれ異なりますので治療を受ける方は、主治医からの情報提供と自分の生活スタイルを合わせて、どの手術を行うかどうかを決める必要があります。
福井智一氏
医療法人医誠会
医誠会病院
整形外科