また、救急車が到着するまでには、どれだけ救急隊が急いでも数分から十数分の時間がかかります。その間に、入院は必然ですから、身の回りの品を準備しておいて、搬送される際に持参しておくと、すぐに手術・入院となっても、わざわざ荷物を取りに帰宅する必要がなく助かります。
骨折が起こってから、救急車が来るまでに準備することは以上です。
なお、それ以外に注意しておかなくてはいけないのは、繰り返しになりますが、大腿骨近位部骨折は一度、起こってしまうと身動きができなくなる点です。もし一人暮らしの高齢の方であれば、骨折してから発見されるまで時間がかかってしまうかもしれません。そのような場合は命にも関わりますから、そうした事態を避けるためには、できるだけ日頃から家族をはじめ介護をされる方が積極的に高齢の方とコミュニケーションをとるように努めておきましょう。そして、異常があった場合には、できるだけ早く気づけるように、日頃から注意を払っておくことが大切です。
福井智一氏
医療法人医誠会
医誠会病院
整形外科