炎症非活動期、つまりリウマチが落ち着いている時期のリハビリテーションは、
関節の動きや筋力を回復させることを目的に行われます。
関節の変形を悪化させないように注意しながら、正しい運動の方法と普通の日常生活を送るための関節の使い方を身につけます。特に頸椎、腰椎の破壊が進行している場合は、神経障害の可能性があるため、医師に相談されることをお勧めします。
関節を動かすことができる範囲(可動域)が狭い時は、関節面に負荷がかからないように少し引っ張りながら、ゆっくりと曲げ伸ばしする
関節可動域練習を行います。
動かして痛みを感じた場合には、温めるなど、まず、痛みを和げてから関節可動域練習を行うようにしましょう。
また、関節手術を受けた場合には、手術した関節の機能を高めて、生活機能の改善を目指すための運動療法が行われます。
その他、関節可動域と筋力を改善するために棒やゴムチューブなどを用いて行う「
リウマチ体操」もあります。筋力をつけるための運動は、運動に伴う痛みがある場合、活動期と同じく等尺性収縮運動も利用します。
個々の症状を踏まえて関節運動に的を絞った体操メニューが組まれますが、基本は自主的に毎日行う運動となります。やり方も、いろいろ考案されていますから、その中で自分に合うものを選んでやりましょう。
なお、最近では、スポーツのような運動を行うことで体力を高めることができるという、研究もありますので、
運動療法が改善されていく可能性が高いといえます。