知っておきたい!対処方法
~脳梗塞のリハビリテーション~

脳梗塞のリハビリテーション

新しいリハビリテーションにより機能の回復も期待できるように

脳梗塞のリハビリテーション編

(2)主な脳卒中の後遺症(その2)

脳卒中になった時の症状や後遺症の主な種類としては、「高次脳機能障害」や「運動障害、感覚障害、言語障害など」、そして「気分障害など」が挙げられます。

高次脳機能障害は、大脳半球の皮質および白質の病変を原因として、言語や記憶、思考、行為、学習、注意などに障害が起こってしまった状態を言います。特徴としては、『見えざる障害』と呼ばれることがあるように、身体に症状がでるような目に見えるような症状でなく、その人の行動が阻害される場合です。高次脳機能障害は、脳卒中以外の病気でも起こりますが、脳卒中で多くみられるのは、言葉や記憶、行為、認知の障害などです。

そして神経障害は、その言葉どおりに脳の神経が麻痺したことが原因で引き起こされる身体機能に起こる障害のことです。これも脳卒中以外でも起こる場合がありますが、脳卒中でよくみられるのは、言語や運動、感覚、視野の障害です。また、排泄や嚥下の障害が起こる場合もあります。

そして、気分障害は、その名のとおりに、感情が不安定になる障害です。理由もなくイライラしたり、怒りっぽくなったり、逆に気分が沈んだり、意欲が低下したりするなどの症状が現れます。この障害には、気持ちの落ち込みが長く続き、心の持ちようや精神力がコントロールできなくなる、いわゆる「鬱病」も含まれます。

脳の図


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脳梗塞のリハビリテーション編
― 脳梗塞のリハビリテーション―

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監修

正門 由久 氏

正門 由久 氏

<リハビリテーション科専門医>
東海大学医学部 専門診療学系 リハビリテーション科学 教授

昭和31年生まれ

昭和57年慶應義塾大学医学部卒業
リハビリテーション医学会専門医、
指導医、認定臨床医
日本臨床神経生理学会認定医
(神経伝導・筋電図、脳波)
米国神経筋電気診断医学会
(専門医、正会員)